高収入SEになるための会社選び

こんにちは、よろくまさんです!
この「高収入SEになりたい!」では、システムエンジニアとして収入アップにつなげるための情報を紹介します。
SEとして年収をアップしていくには、高収入になるには、といった成り上がりのノウハウをお伝えします。

 

✔ システム開発業界の収益構造を理解しよう
✔ 高収入になるためにはどのような会社を選べばよいか

システムエンジニアとして高収入を目指したい皆さんにとって、どのような会社を選べばよいか基準は持っているでしょうか。

ここでは、システム開発業界におけるビジネス構造を解説し、高収入SEになるためにはどのように会社を選べばよいのかを分かりやすくお伝えします。

目指すはピラミッドの頂点(発注元)ではなく、一次請け(プライム)ベンダーである

システム開発はピラミッド型の多重請負構造

システム開発業界の商習慣として、発注元(ユーザー起業、事業会社)を頂点に、一次請け(元請け)、二次請け、三次請け・・・と、階層構造になっています。

上位層から下位層に向かって発注することになり、階層を下がるごとにそれぞれのマージンが抜かれるため、下層に行くほど報酬は低くなります。

高収入を目指すシステムエンジニアは頂点(発注元)を目指すのが良いのか

もちろん発注元にはシステム開発を委託できるだけの収益がある会社が多いといえます。図のように階層が深くなるほどの案件となるとそれだけ規模が大きくなり、それだけ発注元には予算があるということになります。

しかし、発注元においてはプロジェクト予算があっても、社員の給料がそれに比例するものとは必ずしも言えないものです。もちろん、大企業で本業の収益が高い会社であれば、それだけ社員の給料にも反映されてくるものとは思いますが、目指すべきものかどうかは会社次第と言えます。

また、もしあなたがシステムエンジニアとして技術を身に付けながら高収入を目指したいのであれば、発注元に入ってしまうと方向性が異なってきてしまことになります。

その理由は、発注元社員にプロジェクトで求められることがエンジニアとしての技術を要するものではないためです。ベンダー管理、進捗管理、予算管理といった、プロジェクト管理の業務がメインとなり、自分で手を動かしてモノづくりをするエンジニアという立場ではないのです。

目指すべきは一次請け(プライム)ベンダー (もしくは・・・)

IT業界のピラミッド構造において、エンジニアとして高収入を望むのであれば、目指すべきは発注元から直接案件を受託する一次請け(プライム)ベンダーであると言えます。

プライムベンダーのメリットとしては、ズバリ、「二次請けへの発注で中間マージンをコントロールできる」「プロジェクトのイニシアティブをとることができる」という点です。

大きなプロジェクトではプライムベンダーがいくら社員数万人の大企業とは言え、社員だけでプロジェクトを組織することはありません。当然、二次請けベンダーに発注します。プロジェクト規模や得意分野によって、またリスク分散のために数社のベンダーに発注することが当たり前となっています。

プライムベンダーは自分たちの利益を十分に確保できるだけの中間マージンを抜いて、下請けベンダーに発注することができる立場にあるため、非常に大きな利益を得やすい立場にあると言えます。

より安くて質の良い下請けベンダーがいればそれだけプロジェクトの遂行にもリスクを少ない状態で

しかし、プライムベンダーだからと言って決して楽して儲けられるということはなく、当然プロジェクトをしお客様のニーズに合うシステムを作り上げる必要があります。また、昨今の技術者不足もあり、プライムベンダーといえども、優秀な二次請けベンダー

ただし、ここで注意しなければならないのは、プライムベンダーであっても、下請け企業に丸投げでプロジェクト管理しかしないようなベンダーもあり、発注元の担当者同様にエンジニア的な仕事が求められないことは多々あります。

プライムベンダーにしてもどういった立場で案件にかかわるのかは気にしておくべきと言えます。

逆に、丸投げするプライムベンダーから直接受ける二次請けベンダーでそれなりの規模で受けられるような企業は、ある意味狙い目と言えます。それなりに収入を得られるエンジニアとしての役割があり、

これより下層になってしまうと、そもそもの収入が限られてしまうために、どれだけ技術がある優秀な人でも収入は上がりにくくなってしまいます。

ということでエンジニアとして高収入を目指す人は狙うべきは「丸投げしないプライムベンダー」もしくは「丸投げベンダーから受託する優良な二次請けベンダー」となります。

プライムベンダーの見つけ方

では、高収入を目指せるプライムベンダーはどう見つけたらよいでしょうか。

誰もが知っているような有名で社員数も数万人という規模の大企業であれば、プライムベンダーである可能性は高いといえます。しかし、エンジニアがみなそういった企業に入れるわけでもないですし、入れたとしてもその中で出社できるかどうかは確実とは言えません。出世競争に敗れ将来性が見込めなくなってしまうこともあります。出世が見込めるとしてもで時間がかかることもあります。

たまたま入った会社がプライムベンダーで、運よく出世できて、順調に高収入になれる、というケースももちろんありますが、入った会社では出世や高収入が見込めない、というケースの方が多いと思います。では、そういった状況にも対応するためにどのように会社を選んだらよいのでしょうか。

そこで、誰もが知っていてどこからも情報が手に入る大企業ではなく、聞いたことがないかもしれないが狙い目となりやすい企業を対象にプライムベンダーかどうかの見極め方を紹介します。

プライムベンダーとは

システム開発を請け負う企業はSIer(System Integrator/システム インテグレーター)と呼ばれる、顧客(クライアント)の要望に応じて、ソフトウェアの設計や運用、コンサルティングに至るまで様々な仕事を請け負う企業を指します。

SIerには、メーカー系、ユーザー系、独立系、の3種類があります。

メーカー系 パソコンやネットワーク機器などのハードウェアメーカーのシステム部門が子会社となった企業
ユーザー系 企業の情報システム部門が子会社や関連会社として独立してできた企業
独立系 親会社を持たず、システム開発会社として独立している企業

ここで目指したいのは、「独立系のSIer」、もしくは、「メーカー系やユーザー系の二次請けベンダー」となります。

まず、「独立系のSIer」ですが、こちらはイメージしやすいと思います。発注元の事業会社から案件を受託するので、プライムベンダーとしてプロジェクトをコントロールできる立場にあります。ですので目指す価値がある企業と言えます。

次に、「メーカー系やユーザー系の二次請けベンダー」ですが、なぜ、「メーカー系やユーザー系のプライムベンダー」ではないのでしょうか。それは、メーカー系やユーザー系のシステム会社はどちらかと言えば、最初に挙げた「発注元」に近い立場で案件に携わることが多いのと、親会社の仕事が優先となってしまい、どうしても会社としての収入の幅が限られてしまうためです。

社員の給与が上がるということは、企業としての収入が増えることが必要なのですが、メーカー系やユーザー系の企業は親会社の仕事を多く受けているため、発注元である親会社の予算の範囲でしか収入を得られません。ということは、親会社の収入が上がり、システム予算が増額されないことにはその子会社まで費用が落ちてこないことになり、プライムベンダーと言えども上限が限られてしまうことになります。

そこで選ぶべきは、「メーカー系やユーザー系の二次請けベンダー」となるのです。二次請けベンダーであれば、ある発注元(プライムベンダー)の一つの案件で予算が決まっていても、別の企業からの案件も受けることができ、収入を増やすことが可能となります。その企業が成長できている限り、社員の給料は高いものを維持できるのです。

取引先企業を見よ

まずは、企業のホームページをチェックしてみましょう。

ホームページを見たときに、「ちゃんと作り込まれているか」「それなりの頻度で更新されているか」に注目してください。ホームページの作成やメンテナンスはいわゆる間接費用と呼ばれる、直接会社の利益を生むような営業にかけるコストではないため、間接費用にお金をかけられない状態の企業では、作りが雑だったり、かなり昔に作ったまま長期間更新されていないようなことがある。

こういった企業は会社組織としての体裁が整っていないし、売り上げ、利益がちゃんと上がっていないというケースもあります。(一概に断定はできませんが)

ただし、ホームページの作り、見た目だけではプライムベンダーかどうかの判断は難しいと言えます。

次に注目してほしいのが「取引先企業」です。

プライムベンダーが取引する企業はどんな企業でしょうか。
システム開発プロジェクトにおいてプライムベンダーは当然発注元企業から委託されます。

ということは、プライムベンダーの取引先企業には発注元企業との取引きがあるはずです。

まとめ

ここでは高収入SEを目指すにあたり必要な情報として、システム業界の収入構造と会社選びについて解説しました。

「目指すべきはプライムベンダー」

この情報を知っていると知らないとでは、今後のキャリアや収入に大きな違いが出てきます。ある意味当たり前と思う情報かもしれませんが、これを意識せずにエンジニアをしている人も多いです。そして、その状況を受け入れて現状に甘んじてあきらめてしまっている人も多くいます。

高収入システムエンジニアを目指す人は、ぜひともプライムベンダーを目指してください。



 

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